塗装は2回~3回塗って仕上げるようメーカーの仕様書にも書いてあります。
弊社でも屋根でも外壁でも3回塗りを基本としています。
この重ね塗りは非常に重要なのです。。。
何で何回も塗るかというと・・・
1回塗りだとどんなにうまい職人さんが塗っても
目に見えないピンホール(巣穴)ができてしまうのです。
そのピンホールから空気や水蒸気が入り込み
そこから塗膜を劣化させてしまいます。
重ね塗りすることにより、
空気や水蒸気を通さない強い塗膜が出来上がります。
また、塗膜にとって最大の敵は紫外線ですが
紫外線は1回塗りの1層の塗膜だったら
簡単に通り抜けてしまします。
何層も塗り重ねることにより
1層目と2層目、2層目と3層目の間に
分子間による引力が発生し、
強い結合によりそこで紫外線をはね返すことができるのです。
(分子間の引力を「ファンデルワース力」といいます。)
理想の塗膜は薄く何回も塗ること!
しかし、残念ですが1回塗りでも3回塗りでも塗った直後は全くわかりません。
その差が出てくるのは数年後なのです。。
たとえ「3回塗りをしています!」といっても
よく乾かないうちに次の工程に移っていったら
それは1回塗りと同じです。
強靭な塗膜をつくるには
しっかりとした工程で規定の希釈率で塗り重ねること。
金額が安い!からといって、手抜き工事をしてはもったいないですよね。
そんな業者さんがいなくなることを願っています。。。